見方を変えれば…

日本料理の、酢のものや、和えもの。
それらは、ふつう“サラダ”とは呼ばないけれども、
その発想といい、姿かたちといい、つくりかたといい、
油こそ用いていないものの、
まさにサラダ以外の何物でもないのではなかろうか。
西洋流のサラダが、「酢油和え」であるとするならば、
日本流の、「酢醤油和え、酢味噌和え」、
その他も、また立派なサラダなのではあるまいか。
玉村豊男